大学4年

大学4年で掘っていたこのH早淵遺跡では後期旧石器で最も古い時期である武蔵野台地X層から局部磨製石斧が出土し、その上層のⅨ層下部からはまとまって何本も石斧が出ていた。だから卒論は後期旧石器時代の石斧をテーマにした。

卒論を書くために、数多くの石斧と製作剥片、その接合資料を出土していて、ちょうど報告書作成中だったH中病院内の現場事務所にはよく通った。とにかくすごい資料だった。そこの調査員で、石器のことを指導してくれたのがK学院大出身のY山さんだった。彼は旧石器の英文論文もよく読んでいて、また海外での旧石器調査にも参加していて、生活面ではハチャめちゃな所のある人だったが、僕にとっては憧れの人だった。
H中病院内の現場にはY山さんの後輩であるK学院大の学生さんが多く居て、K張君(藤村の遺跡捏造をM新聞スクープ前からHPで指摘していた人です)とはここで知り合った。彼はできる学生で石器実測もうまく旧石器発掘経験も豊富で、とても勉強家だった。

大学4年の冬、Y山さんに連れられK張君とA沢君と東北本線在来線夜行で仙台に行った。仙台市出土の『前期旧石器』資料を見るためだ。Y山さんは仙台出身でS器文化談話会のメンバーだった。
『前期旧石器』ってのはどんな石器なのか?初めて実際に目にする『前期旧石器』。んんん?なんで関東地方の後期旧石器時代初頭の石器の方がキタナい(不定形で二次加工が未発達)んだ??? どうして『前期旧石器』の方が整っているんだ???不思議だったが、非常に興味深かった。もっと知りたい、と思った。

そして大学院1年の春、Y山さんの紹介で、僕らはH川市のB場壇A遺跡の調査に参加したのだった。
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by north-archaeo | 2005-03-03 20:02 | 僕の学生時代