大学博物館

大学博物館は近年各大学にさまざまな形のものが設置されている。旧帝大にはかなり大規模な総合博物館が置かれ、長年にわたり収集されてきた学術資料の保存、展示と研究が行われている。博物館専任の教員も配置されている。膨大な学術資料が学部の改組や担当教員の転出などで倉庫に死蔵されているのはよくあることのようだ。大学博物館で整理保管し次世代にそうした資料を残していくことができる。独法化されたとはいえ、旧帝大こそ採算を度外視して学問の府として大学博物館の本領を発揮して欲しいものだ。地方自治体の博物館では指定管理者制度がいよいよ導入され、保管・整理・研究などの業務に不安の陰がさしている。国立大学の博物館が地域の博物館との連携を進めれば、その役割は大きい。
一方で私立大学の大学博物館は各大学の特色を活かしたり、機能を限定した博物館を置くことが多い。韓国では多くの大学に大学博物館が設置され、この面では日本より進んでいる。
本学の博物館は小規模だが教育博物館としてうまく機能している。学外の博物館に全面的に依存していた実習を学内でも実施できるようになり、継続的かつ計画的な博物館実習が可能となった。日常の運営を学生にゆだねたことで自主的な意識が芽生えたことも嬉しいかぎりだ。
ただ今後は予算的に厳しいとはいえ、研究面での充実も図らねばならない。所蔵資料の調査研究が手始めだろうが、展示法や展示技術の研究、博物館評価の研究なども課題だろう。
[PR]
by north-archaeo | 2005-05-21 09:42 | 大学教育