<   2005年 02月 ( 5 )   > この月の画像一覧

僕のプロフィールですが、札幌にある小さな大学で考古学を教えています。もう12年になります。専門は旧石器考古学です。東京の私立大で大学、大学院生活をおくりました。

1998年北海道で初の中期旧石器の『遺跡』を藤村との共同踏査で発見し、その後2000年までその『遺跡』を発掘調査しました。ところが2000年11月、藤村による上高森遺跡での捏造写真と藤村の告白がM新聞にスクープされ、そこで藤村は北海道の『遺跡』も捏造であると認めた、と報道されました。

その後2001年夏に私の大学が検証発掘を実施し、捏造の疑いが極めて高いことが明らかとなり、更にその後の石器の検証でも捏造の証拠がいくつも見つかりました。それらの結果は報告書としてまとめ、大学が発行しました(2003年3月発行)。

藤村の捏造に気付かずに調査を進めていた僕の未熟さ。それが北海道に捏造遺跡を作ってしまいました。僕の重い責任です。
なかなか償えるものではありませんが、自ら遺跡の真偽を検証することが、事件直後からの僕の責務と考えていました。すべてを明らかにする、これが当時の一貫した態度でした。報告書はこうした姿勢で書いたつもりです。発掘担当者でなければ検証できない点も多かったと思います。また周囲の理解で自らの手で検証発掘をできたことも僕にとっては幸いでした。

藤村との関わり、彼を北海道に招きいれてしまった経緯、捏造はなぜ何年も、何十年も分からなかったのか、などこれからこのページに連載するつもりです。それが僕なりの責任の果たし方とも思います。

このブログでは捏造事件、考古学の話題、最近の大学事情などなど書いてみたいと思います。
[PR]
by north-archaeo | 2005-02-28 19:46 | プロフィール
トラックバックにつけたブログ、おそらく僕が卒業した大学の学生。旧石器遺跡捏造事件について書いている。
若い考古学を勉強する人の反応として、素直に読んだ。

僕は事件の当事者として語らなければならないことがたくさんあることをあらためて考えさせられた。

事件で藤村の周囲にいた考古学関係者はネット上であまり発言しない、と言われている。
事件の当事者としてまだ多くを語りたくないという面と、当時の報道のあまりに非道さに辟易していて、知らない人に対して何かを発信することが嫌だという面がある。

事件から4年以上の月日がたち、僕自身はいろいろな機会にすこしづつ語っておこうと思っている。自分自身の整理のためにも、未曾有の考古学上の事件であり、藤村の周辺にいた当事者が語る必要がある、とも考えている。

何から語ったらいいだろう、、、
[PR]
by north-archaeo | 2005-02-28 17:31 | 捏造事件
先日埋蔵文化財センターのN氏が大学にきた時に、白滝村での調査で台形様石器が出土していることを聞き、実測図も見せてもらった。すごい!本州のものと全く遜色ない台形様石器3点。まとまって出土したという。これまで加工の少ない北海道型ともいうべき「類台形様石器」ばかり出土していたので、発掘調査で確認されたのは初めてだろう。報告されれば話題になるだろう。時間を見つけて観に行かなくては。
[PR]
by north-archaeo | 2005-02-28 11:56 | 旧石器
昨日、昨年卒業したAさんと、同級生だけど中国に語学留学したのでまだ4年生のK君が
やってきて、大学近くのレストランでランチをしました。

Aさんは4月から国立H大学の大学院修士課程に入ります。1年間研究生をしていましたが秋の試験で無事合格。晴れて院生です。修士論文のテーマをどうするか悩んでいるのでした。

K君は東北地方の私立大学の大学院を希望しています。今年の秋に試験を受けることになるでしょう。

二人とも考古学の大学院進学です。修士論文のテーマは悩むよなあ。
僕は卒論か修士論文か、どちらかでは必ず遺物論をやることを勧めています。遺構論や遺跡立地論でももちろん書けますが、若いうちに遺物論をやっておくことが研究の基礎になる、と考えているからです。

修士の後でどうするか、職をどうするか、不安だらけでしょうが、勉強したいという思いを優先して、様々な不安を乗り越えなくてはならないでしょう。

二人とも明るく楽しい大学院時代をおくってほしいなあ。
[PR]
今日から自分のページを開設します。まだブログに慣れないのでどんなものになるのやら。
小さな大学の先生というのはなんだかんだと忙しいもので、そんな日々の雑感を
記してみたいと思います。学生たちとも忙しくて最近コミュニケーションが減っているので
それを補うことがこのブログでできるかな?

大学で考古学を教えていると言っても、実際に一日の中で考古学してるなあ、
と実感できる時間はそれほど多くない。考古学の文献を読んだり、石器や土器を
手にする時間は20代の学生の頃と較べると本当に減ってしまった。

自分なりに考古学実習の授業で、必要最低限のことは教えてきたつもりだったけれど
土器や石器の実測にしても昔ながらの方法を教えるだけではダメだなあと思うこの頃だ。
実習室もパソコン実測のシステムに切り替えないとなあ。

さあて予算をどこで工面するかな?
[PR]
by north-archaeo | 2005-02-24 15:37