カテゴリ:博物館( 8 )

学芸員科目の増設に伴い、各大学では専任教員の誰か担当するか、非常勤講師を探すか、議論が始まっていることだろう。博物館資料保存論、博物館展示論、博物館教育論、博物館情報・メディア論などが新設となった。現行の教育学概論から博物館教育論となったことで、従来教育学もしくは社会教育学の教員が担当していた「教育学概論」は博物館教育に特化した科目となり、教員を変更しなければならない大学も多いだろう。現行の「視聴覚教育メディア論」と「博物館情報論」が統合され「博物館情報・メディア論」となったので、こちらも同様である。

各大学で博物館勤務の学芸員を非常勤講師にお願いしているが、こう科目が増えては難しいかもしれない。課程設置の申請をしている関係から難しいかもしれない。しかし、各科目の内容の質的充実のためにも、いくつかの大学で共同運営する学芸員課程科目を集中講義で行うなどの運営形態が現実味を帯びてきたように思う。
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by north-archaeo | 2009-02-26 15:46 | 博物館
学芸員養成の見直し、博物館実習ガイドラインについてパブリックコメントが募集されている。1月26日までである。大学での博物館必修科目が12単位から19単位へ増やされ、博物館教育論、博物館展示論、博物館資料保存論などが新設される。ガイドラインは大学、博物館双方にとって負担の増える、なかなか大変な内容を含んでいる。

パブリックコメント募集ページはこちら
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by north-archaeo | 2009-01-19 12:40 | 博物館
博物館学芸員資格を取得するための必修科目が増設される。現行の12単位から19単位になるという。どこの大学も休館日である月曜日に、現職の博物館学芸員に講師を依頼しているのが実状だ。講師の確保、時間割の策定、なかなかに大変になることが予測される。博物館実習のガイドラインも出るようだ。これに法的拘束力はないようだが、逸脱した実習できなくなる。

博物館法改正論議であれだけ全国的に大騒ぎしたのに、文科省令でいじれる所だけ変えて終わり?それも大学のカリキュラムだけとは。肝心の博物館の登録要件改正やら、増え続ける博物館類似施設問題、学芸員上級資格には手を付けず、やりやすいとこだけですか、結局。
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by north-archaeo | 2008-12-06 15:45 | 博物館
 昨日、小樽市総合博物館で博物館法改正をめぐっての博物館北海道フォーラムが開催された。北海道博物館協会と日本ミュージアムマネジメント学会北海道支部主催による会である。道内各地の学芸員、博物館関係会社、大学関係者などが来ていた。基調報告として文部科学省で博物館法改正を担当している栗原祐司氏が、今回の博物館法改正について45分説明された。

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by north-archaeo | 2008-02-24 17:01 | 博物館
 昨年12月に博物館関係3学会(展示学会・全日本博物館学会・日本ミュージアムマネジメント学会)の緊急合同フォーラム「考えよう!博物館の未来」が開催された。その様子が赤阪甚の「即興的日常」にアップされている。そこで財務省・文科省の担当官僚が2007年6月の中間報告以降の各方面からの意見聴取・提言についてまとめ、法改正のゆくえについて話したという。
 「両氏とも共通して指摘していたのは、長引く財政難と規制緩和・地方分権の政策的流れの下で、法律が先行して博物館の登録基準や学芸員の資格要件を引き上げるだけの優先性・緊急性が無いこと、そして博物館の質向上に対する市民からの広範な支持・支援が見られないということでした」(上記赤阪氏のブログより)という。

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by north-archaeo | 2008-01-18 16:18 | 博物館
サントリー美術館で開催されていた鳥獣戯画展が昨日で終了した。上京した時に行ってみた。六本木ミッドタウンの中という美術館のロケーションもよかった。2フロアーで混んでいるけどまあまあゆったり観れた。鳥獣戯画を間近で見て甲巻の筆致のあまりの見事さにうなってしまった。筆の強弱、線の勢い、迷いが無くすばらしかった。また関連作品の展示も鳥獣戯画を理解する上でとても良かった。

そしてさすが私立美術館と驚いたのが、「鳥獣戯画がやってきた!」 プレミアム内覧会という仕掛けである。
「じっくり作品と向き合いたい」と強く思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで・・・150名様限定(3時間)でご覧いただけるプレミアム内覧会をご用意致しました」という案内が会場に貼りだされていた。プレミアム感たっぷりの企画。
   日時: 12月11日(火) 13:00~16:00、
              および17:00~20:00の2回
   料金: お1人様 5,000円
   特典: ・図録1冊プレゼント
   ・学芸員によるレクチャー付(1部/13:30~、
              2部/17:30~、各回30分程度)
   ・ワンドリンクサービス(6階ホールにて)
   ・会員制のメンバーズサロンを当日は特別にご利用いただけます。

なるほど平日の午後という比較的空いている時間帯と夜間、150名でたっぷりゆっくり。図録が2300円であるから実質2700円。ワンドリンクに学芸員のレクチャー付。お徳なこと間違いない。こうしたプレミアム企画、さすが企業立だと感心。
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by north-archaeo | 2007-12-17 15:39 | 博物館
昨日12月2日、東大本郷キャンパスで日本文化政策学会2日目プログラム「博物館法改正を考える」という公開ラウンドテーブルが開催された。法改正に関わる文科省の官僚や委員も出席し、改正の場でどんな議論がなされているのかも含めて語られ、とても有意義だった。このブログで紹介しようと思っていたが、速記録を公開された方がいるので、詳細はそちらを参照されたい。やくぺん先生のうわの空

学芸員養成課程、博物館実習、登録博物館の問題、国際水準へのキャッチアップ、学芸員の資質、地域社会と博物館の連携などなど多くの話題が出た。とてもとても2時間半で議論できるものではなかったが、興味深い議論となった。
学芸員資格は大学院で、という答申案については大学側の強力な圧力でどうやら撤回されそうで、学部の学芸員課程科目の増設という議論になっているそうだ。修士課程で学芸員資格をというのは、大学の経営を考えなければ、とても良い制度と思ったのだが、そういう方向には動きそうにないらしい。文化政策学会なので指定管理者制度と併せての議論になるのかと予想していたが、そうした議論にはならなかった。ボクが気にしている「学芸員の下流化」については金山先生が触れていた。指定管理者制度導入で低賃金・劣悪労働・将来保障なしという学芸員の下流化が進むのではないかと危惧している。若者は学芸員に希望を持てなくなる。
幸い、ねじれ国会のせいで他の重要法案も成立せず、緊急案件でない博物館法改正案はまだまだ先らしい。様々な議論が尽くされることが望まれるが、市民不在での改正に不安を述べていた先生がいたことがとても印象的だった。
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by north-archaeo | 2007-12-03 20:32 | 博物館
小樽市総合博物館の開館式が本日午前中に行われ、参列してきた。第3セクターの運営する交通博物館だった館が、リニューアルされ小樽市博物館と統合されて総合博物館として生まれ変わった。敷地内には北海道発の鉄道であった幌内鉄道の車庫や転車台などが屋外に残され、歴史を感じさせる空間である。明治42年に製造された蒸気機関車が動態保存されていて、構内を実際に走る。鉄道・科学・歴史館は博物館本館としての役目も果たし、企画展示室・科学展示室・実験室・デジタルプラネタリウムがある。敷地の接するマックスバリューにも入り口を付けたら面白いのに、と思った。小樽運河沿いにあった旧博物館は小樽市総合博物館運河館という名称になってそのまま置かれる。卒業生がここのスタッフとして働いているので、今日は開館式に参加できて良かった。

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by north-archaeo | 2007-07-13 16:46 | 博物館