カテゴリ:考古学( 54 )

昨日、I金町のT崎氏が遺物を見に大学にやってきた。授業が入っていてあまり話せなかったのだが、10号記念論集まで刊行したH海道の会誌の話が出て、今後どうするか、方向性や刊行予算の問題などいろいろ考えなければならない、なんていう話をしていた。そのとき雑誌のメール配信の話になった。
欧米では原稿を受付けて編集し、メールで配信する学術雑誌が増えている。日本で考古学分野でそうした雑誌、同人誌があるのだろうか?

刊行費用も郵送料もほとんどかからないし、PDFファイルで配信すれば問題ないだろう。欧米の学術誌では論文の要約だけが無料で公開されていて、本文をダウンロードするときに課金する方式も多い。日本の考古学系学術誌ではまだないのだろうか。どこの団体もお金の点で苦労してるから、こうした方式は普及すると思うのだが。

日本の考古学でそうした方式を取っている雑誌、会誌、ご存知の方がいたら教えて下さい!
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by north-archaeo | 2006-06-07 19:58 | 考古学
今回は岩手県の金取遺跡、群馬県の「前期旧石器」、長野県の竹佐中原遺跡2005年調査と第1会場での発表を聴き、K武さんたちの栃木県高原山黒曜石原産地の発表は昨年札幌の「東北日本の旧石器文化を語る会」で聴いていたのでパスさせてもらって図書販売会場へ向かった。

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by north-archaeo | 2006-05-29 19:59 | 考古学
ボクはゲーム機も持っていないし、パソコンでもゲームをしないので、まったく分からないのですが、興味をそそられたゲームを見つけました。どんなんだろう、ちょっと遊んでみたい気がします。
プレイステーション用のゲームで、原人、旧人、新人が登場し、狩猟対象動物がウサギからマンモスまであり、言語習得など文化レベルが上がると進化し、より大きな動物を集団で狩猟できるようです。これから発売ですが、やってみた方はどんなゲームかお知らせください。
The原始人
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by north-archaeo | 2006-04-13 10:25 | 考古学
Y村作治先生が早稲田大学を辞めて、来年設置予定の日本サイバー大学学長に就任する予定という。日本サイバー大学はインターネット大学であり、経済特区政策を利用しての設置となる、ソフトバンクの作る大学だ。世界遺産学部を置くとのことであり、Y村先生が学長というのもうなずける。

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by north-archaeo | 2006-04-03 12:22 | 考古学
昨日、出張で札幌から北見に向かうJRに乗っていた。白滝遺跡群13地点を通過した時、調査の写真を見せてもらうため芹沢先生のいらっしゃる仙台に行かなくては、と先生のことを思った。数年前、先生が僕のいる大学の博物館を訪ねてくれて白滝13地点の石器群の展示をご覧になり、仙台に帰るとすぐに大形石刃核の出土時の鮮明なカラー写真数枚を送っていただいた。すべてのネガを几帳面にかつ劣化のないよう丁寧に保存されていることが窺われる写真だった。他の写真も見せていただこう、調査の話も聞こう、車中でそう思った。
夕方、北見で芹沢先生の訃報を知らせる電話を受けた。信じられない思いだ。まだまだ伺いたいことが沢山あったのに。胸が重い。
今はただご冥福をお祈りするばかりである。
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by north-archaeo | 2006-03-17 11:18 | 考古学
ニコンがフィルム用の一眼レフカメラから大幅撤退という記事が新聞に出ていた。最高機種と廉価機種だけを残し他は生産中止。レンズも生産をやめるという。考古学の発掘現場でもデジタル一眼レフを使うところが増えてきていたし、私自身最近買ったのはデジタルカメラばかり。仕方ないご時世なのかもしれないが、やはり寂しく残念な思いだ。今の大学に着任し初めての研究費で購入したのはニコンF3だった。カメラは必需品だったし、レンズやフォーカススクリーンの豊富さやそれまで発掘現場で使い慣れていたから、ニコンを選んだ。そのF3も骨董品になってしまうのか。
しかしデジカメは結構良いものを買ったつもりでも、数年で画素数などの点で陳腐化してしまう。ポジフィルムならそんなことはないのだが。利便性でデジカメを使ったことが結果としてニコンを追い込んだ。反省だなあ。
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by north-archaeo | 2006-01-16 10:17 | 考古学
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c0065797_15312421.jpg帯広百年記念館埋蔵文化財センターに行ってきた。帯広市域で発掘調査で出土した遺物の整理作業、収蔵保管の一元的管理、資料の公開活用を目的として今秋に帯広百年記念館の分館としてこのセンターが設置された。帯広百年記念館に展示されいない考古資料は、ほとんどがここに収蔵されている。元独身寮だった建物を、展示スペース、収蔵庫、遺物整理室、書庫などに改装している。展示スペースは小さいが大正遺跡群の縄文早期~晩期の土器が並べられ、特に早期土器群は目を引く。

大正遺跡群は北海道で初めて縄文草創期の爪形紋土器がまとまって出土したことで有名であるが、石刃鏃石器群の資料も質・量ともに凄い。これまで帯広で石刃鏃が見つかっていなかったのが嘘のようだ。内陸部という立地も興味深い。早期暁式土器の編年を考えるうえで重要な資料もある。今年度報告に向け忙しい最中にお邪魔してしまったが、良い目の保養となった。

それにしても縄文早期段階の彫器の多出は、骨角加工の頻度が高いことを伺わせ、『縄文』化が列島一様でないことを改めて感じた。考古学的に帯広はいつも目が離せない地域だし、K沢・Y原両学芸員との議論はいつも楽しく有意義だ。
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by north-archaeo | 2005-12-10 09:16 | 考古学
『下流社会』の読後に考えていたのは、学問と社会階層の問題である。ブルデューは確か来日して講演した時も、ノーネクタイで労働者階級出身であることをアピールしていた。自らの出身や階層を積極的に服装で示すという社会学者が、社会階層と物質文化の関係性についての研究をしていたわけである。上流階級的なるものにアンチの立場をとることを宣言するものなのか、出身階層を示すことを積極的にしたかったのか、それほど僕はブルデューには詳しくないから分からないが、研究者が社会階層を強く意識している点で印象に残っていた。自分の研究テーマやその方向性に自らの出身社会階層が影響すると言い出したのはイギリスのポストプロセス学派の考古学者たちだった。イギリスという国、社会の故と当時は考えていた。日本ではどうなのだろうか?実際に分析した例は知らない。考古学的な解釈に出身階層や世代的な相違があるのだろうか?
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by north-archaeo | 2005-10-25 12:50 | 考古学
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E庭市のカリンバ遺跡は昨年国指定史跡に指定された。5月中、市郷土資料館でカリンバ展が開かれている。展示はこれまでにもあったが、何度見ても縄文時代晩期の土坑墓副葬品はスゴい。漆製品の遺存状態の良さ、豊富さには目を奪われる。特に櫛がすばらしい。長い歯を何本も結んで漆を塗った色鮮やかな櫛。これを何本も頭に刺して埋葬された人物はどんな社会的な立場にあったのか。漆の木は北海道に自生しないから彼らは漆をどう入手したのか。木を本州から持ってきて移植したのだろうか。またこんなにすばらしい漆の技術はどうしてアイヌに受け継がれなかったのか。石狩市紅葉山遺跡で確認された縄文時代の漁労施設や出土木製品はアイヌのものとよく似ていて、連綿と受け継がれてきたことが伺われるというのに。
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by north-archaeo | 2005-05-12 15:19 | 考古学
河出書房新社の『道の手帖 宮本常一 旅する民俗学者』というムック本を連休に買って読んだ。数年前から宮本の本にはまっていて、何冊かまとめて読んだりしたが、とてもとても読みきれない。僕が宮本を読み始めたのは赤坂憲雄の著作を読んでからだ。日本の村々の様子を、歩いて旅をして聞き書きした膨大な記録。そうして得た宮本の博識。時々渡辺仁先生を思い出しながら読んだ。今こうした聞き書きをしようと思っても出来ない。日本の各地で長く長く受け継がれてきた様々な習俗や民具は、既に多くが失われてしまっているからだ。

上の本は「宮本常一って誰?」という学生に最適だろう。そして次に宮本常一著『民俗学の旅』をぜひ読んで欲しいと思う。
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by north-archaeo | 2005-05-09 20:18 | 考古学