カテゴリ:旧石器( 66 )

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 白滝で北海道埋蔵文化財センターが実施しているホロカ沢Ⅰ遺跡の調査を見学してきた。堆積状態が湧別川右岸の遺跡群とはかなり異なっている。左岸は山地が迫っているので違うのだろうか。調査を担当するS本さんが丁寧に説明してくれた。今年度の白滝調査は面積も広い上に堆積層が厚く(旧石器が出土している小谷の堆積層は1mを優に超えていた)かなり大変そうで、忙しいそうだったので本当に申し訳なかった。
 吉崎先生の発掘調査地点を含む場所を掘っているのかもしれないのだが、昔の発掘区はまだ見つかっていないそうだ。出土資料の内容もちょっと違っている。当時の調査地点の記載された資料がないので、この調査が頼りだ。期待したい。
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by north-archaeo | 2007-09-11 23:45 | 旧石器
猿払村の浅茅野台地にある浅茅野遺跡にはじめて行ってきた。稚内~紋別に高校訪問の出張だったので途中立ち寄った。写真の道路が右へカーブしているが、このカーブ内側が遺跡の位置になる。写真右側の木が生えている部分は小河川で、左側に向かって流れている。左側に直線距離3キロほどでオホーツク海である。遺跡は浅茅野台地を流れるこの小河川に面しているようだ。ここでは大型石刃を素材とした峠下型細石刃核が見つかっている。牧草地で表採は出来なかった。
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by north-archaeo | 2007-08-30 18:07 | 旧石器
先週S幌大学のK村先生の講演会があって拝聴してきた。ヒドイ風邪で咳き込んでいたので迷惑だったかもしれない。だから懇親会も失礼してしまった。「黒曜石と人類」と題する話で、聴衆を飽きさせない講演だった。そこで「白滝黒曜石遺跡ジオパーク構想」というのを知った。白滝黒曜石遺跡と周氷河レリックを核とする地域をジオパークとする構想で、ユネスコでこのジオパークというの認定しているらしい。K村先生の講演でこのジオパークについても解説してくれた。
なるほど地質学的なSITEと考古学的遺跡、歴史が結びついているという点から、ジオパークに最適だろう。まだ一般にはあまり知られていないようにも思う。これからの推移を見守りたい。
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by north-archaeo | 2007-07-17 15:07 | 旧石器
 昨日、H海道大学で「中国東北部における旧石器研究の新動向」と題して吉林大学の陳全家先生の講演が開催された。聴衆はH大関係者、学生のほか、道埋蔵文化財センター職員、道内埋蔵文化財関係者などが集まっていた。
 陳先生の講演は最近発見、調査された中国東北部の遺跡を、一遺跡づつ丁寧に、位置、立地、調査規模、出土点数、層位、出土層などパワーポイントで豊富な写真と共に説明された。細石刃インダストリーの遺跡として8遺跡、小型石器インダストリーの遺跡として3遺跡、大型石器インダストリーの遺跡として2遺跡(このうち時間の都合か下白龍遺跡については説明は省略された)が紹介された。これらは黒龍江省、吉林省に所在し、2000年以降に発見、調査されている。表採だけの遺跡もあれば、1500㎡の発掘が成された遺跡もあった。

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by north-archaeo | 2007-06-22 13:14 | 旧石器
昨日の日本考古学協会では「日本旧石器時代文化のはじまりと特質」と題したテーマセッションが開催された。第1部は日本旧石器時代の起源。第2部は東アジアの旧石器時代と日本列島。第1部冒頭のI川日出志氏の問題提起は重いものだった。以下、発表要旨から引用しつつ紹介したい。

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by north-archaeo | 2007-05-28 21:02 | 旧石器
種子島の大津保畑遺跡で約3万年前の火山灰層下で径90センチ、深さ1.2~1.4mの土坑が12基見つかったという新聞記事を見つけた。やはり陥し穴かなあ。1月始めに鹿児島旅行を計画していたんだけど、頓挫した。んんんやっぱり行けばよかった。
読売新聞記事はこちら
MBCニュース画像はこちら
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by north-archaeo | 2007-01-20 16:18 | 旧石器
まだ読んでないのに紹介するのも何なんですが、まずは新刊紹介。
T大大学院にいた山田氏が博士論文に加筆したという大著です。噂は聞いていたのですがとうとう出ました。
六一書房刊行です。目次詳細PDFはこちらへ
感想はまた読んで報告します。c0065797_18465113.jpg
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by north-archaeo | 2007-01-18 18:48 | 旧石器
9日土曜日は北海道考古学会の遺跡調査報告会が北大で開催されたが、大学でオープンキャンパスと学科発表会と入学予定者集会が開催されて行けなかった。

昨日10日は北海道旧石器文化研究会の例会が北大であった。今年度の道内の旧石器発掘調査についての報告があり、道埋文センター調査の「遠軽町旧白滝5遺跡」「千歳市キウス5・9遺跡」「千歳市祝梅川上田遺跡」については調査担当者が発表し、國學院大學調査の「美利河遺跡群第11次調査」については岩崎厚志氏のレジュメを配布してT崎氏が説明した。また北大のK藤氏が今年度のシベリア地域での旧石器調査の成果について簡単な報告を行った。

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by north-archaeo | 2006-12-11 12:35 | 旧石器
K菅氏への反論を書こうと文案を練っていたら岩宿フォーラムで基調講演を行ったS訪間氏からもメールが寄せられた。なんだかここは掲示板の様相を呈してきたが、嬉しいことだ。下に掲載しておく。

二人とも現代型ホモサピエンス、古代型ホモサピエンスかという人類問題に触れているが、ボクはこの問題には言及しない。フローレス島で明らかになったようにエレクトスの末裔が島嶼部で残存したという事実の前には、人類問題に慎重にならざるを得ない。人骨化石の希少な日本列島にあって、文化現象だけから人類問題にあえて言及することは避けたいという気持ちである。

S訪間氏のメールにある「武蔵野台地においては、Ⅹ層あるいはⅩb層相当出土の石器群の持っている多様な顔つきを層位的に区分することができないという事実を前提に」というのは、全く同感であるが、層位的に区分できないことと、だから全部同時期であると結論付けることとは違うとボクは言っているのである。そのへんのところはまた別に書くことにしよう。

S訪間氏からのメールを読む
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by north-archaeo | 2006-11-15 19:51 | 旧石器
岩宿博物館のK菅氏からメールを頂戴した。このブログの11月6日『捏造発覚から6年の岩宿フォーラム』という記事へコメントしたけど長すぎでコメント欄に拒否されたらしい。本人に転載許可ももらったので、以下に載せた。
K菅氏からのメールは嬉しかった。ブログにボクは書きたいことを書いたので反論を待っていた。会場でも石器を見ながら言いたいことを言ったけれど、同じ石器を見ながら議論し、思ったことは言ったり書いたりすること、黙殺しないこと、そしてそれを感情的にならずに応酬したいと願っている。それが捏造事件の教訓だとボクは信じたい。K菅氏もそう思っているようだ。意見は違って当たり前。その議論を楽しみたい。

K菅氏からのメールを読む
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by north-archaeo | 2006-11-10 18:43 | 旧石器