博物館法改正を考える  日本文化政策学会

昨日12月2日、東大本郷キャンパスで日本文化政策学会2日目プログラム「博物館法改正を考える」という公開ラウンドテーブルが開催された。法改正に関わる文科省の官僚や委員も出席し、改正の場でどんな議論がなされているのかも含めて語られ、とても有意義だった。このブログで紹介しようと思っていたが、速記録を公開された方がいるので、詳細はそちらを参照されたい。やくぺん先生のうわの空

学芸員養成課程、博物館実習、登録博物館の問題、国際水準へのキャッチアップ、学芸員の資質、地域社会と博物館の連携などなど多くの話題が出た。とてもとても2時間半で議論できるものではなかったが、興味深い議論となった。
学芸員資格は大学院で、という答申案については大学側の強力な圧力でどうやら撤回されそうで、学部の学芸員課程科目の増設という議論になっているそうだ。修士課程で学芸員資格をというのは、大学の経営を考えなければ、とても良い制度と思ったのだが、そういう方向には動きそうにないらしい。文化政策学会なので指定管理者制度と併せての議論になるのかと予想していたが、そうした議論にはならなかった。ボクが気にしている「学芸員の下流化」については金山先生が触れていた。指定管理者制度導入で低賃金・劣悪労働・将来保障なしという学芸員の下流化が進むのではないかと危惧している。若者は学芸員に希望を持てなくなる。
幸い、ねじれ国会のせいで他の重要法案も成立せず、緊急案件でない博物館法改正案はまだまだ先らしい。様々な議論が尽くされることが望まれるが、市民不在での改正に不安を述べていた先生がいたことがとても印象的だった。
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by north-archaeo | 2007-12-03 20:32 | 博物館