白滝での石器づくり

昨日は日帰りで遠軽町白滝に学生たちと行ってきた。遠軽町主催の『古代ロマン体験セミナー』に参加させてもらった。高速道路が上川まで伸び、峠もトンネルなので、札幌から白滝まで3時間かからなくなった。近くなったものだ。1日は講演会、昨日は見学と石器製作体験。見学のメニューは道埋文センターの発掘現場の見学、赤石山山頂部での黒曜石採取、8号沢の大露頭見学。それから山を下りて昼食、悠々塾での黒曜石石器作りとなった。
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道埋文の調査地点は幌加沢の出口左岸にあたる地点(ホロカ沢Ⅰとされた地点と近接する遺跡と思われる)で、湧別川に面する細長い中位段丘平坦面に立地していた。数年前に高位段丘面と中位段丘面が調査され、今回は中位段丘面の続きの調査であった。




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黒曜石採取は一人6キロに制限されたが、2時間の石割りなら丁度良い量だった。山頂近くの採取地点では採取した黒曜石をビニール袋に入れて軽量してもらい、さながらイチゴ狩りみないな状態だった。遠軽町教育委員会と、M吉さんの指導で子どもから大人まで石器作りを楽しんだ。遠く九州から参加した方もいて、50名ほどが参加し大盛況だった。数時間で300キロの黒曜石が消費されたわけだ。c0065797_1843191.jpg
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遠軽ではこうした黒曜石石器作りを観光資源としてさまざまな計画が始まっている。確かに原石産地は壮観で、石割り体験も歴史好き、考古学好きの方には格好の観光資源かもしれない。また町教委が全国の考古学を学ぶ学生に呼びかけて石器製作スクールでも開催したら、結構集まるのではないかなあ、とも思ったりした。

しかし製作した石器の後始末は難しいなあ、と考えさせられた。持ち帰ってもどこかに捨てないように教委も再三注意していた。持ち帰る以上、保管責任、廃棄責任が生じるだろうが、果たしてどうなるのか。粉砕処理して捨てればいいが、何処かに投げ捨てられると「遺跡」が出来てしまう。水和層測定をするまで、遺物かどうかの判定は難しいだろう。

学生の勉強の機会にと参加したが、個人的にはトンボ玉作家の方と知り合いになったり、石狩川中流域で遺物採集している旧知の方と会ったりと有意義な一日となった。
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by north-archaeo | 2006-07-03 15:33 | 旧石器