学会一日目

T北日本の旧石器文化を語る会が土日に札幌で開催された。もう19年目という。発表のトップバッターは本学出身でH大大学院生になった学生の発表だったのでこちらまで緊張してしまった。上川盆地でのH大の旧石器調査をまとめたものであったが、成長を感じさせる発表でもあり初々しくもあり良かった。初の学会発表がアットホームな雰囲気のこの会だったのは幸運かもしれない。
黒曜石原産地関連の発表が目立った。栃木県高原山黒曜石原産地遺跡群の発見者の一人であるK武氏の発表は黒曜石露頭と原産地遺跡を発見した興奮が伝わってきた。H海道埋蔵文化財センターによる白滝遺跡群の大規模調査もいよいよ終結に向かっている。そんな中でのS木氏の発表は10トンの黒曜石との格闘という整理作業の成果であり、白滝遺跡群全体を概観する優れたものだった。うまくまとめると世界的に誇れるレベルの研究になるだろうことを予感させた。原産地遺跡群に巨大なトレンチを一本入れた形になっているのだから、その成果が面白くない訳がない。石器分布密度の粗密を遺跡別に示したり、どんな石器群のブロックがいくつあるのか分かりやすく表にまとめられていたり、遺跡群内での各遺跡の機能にも触れ刺激的だった。
K村先生発表の幌加沢遠間地点の継続的調査も、整理作業でアクロバティックな接合資料が増え、興味深いものだった。発表全部を紹介することは出来ないが、最近学務でなかなか学会に参加できなかった私にとっては刺激的な一日となった。
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by north-archaeo | 2005-11-28 00:57 | 旧石器