社会階層と考古学的解釈

『下流社会』の読後に考えていたのは、学問と社会階層の問題である。ブルデューは確か来日して講演した時も、ノーネクタイで労働者階級出身であることをアピールしていた。自らの出身や階層を積極的に服装で示すという社会学者が、社会階層と物質文化の関係性についての研究をしていたわけである。上流階級的なるものにアンチの立場をとることを宣言するものなのか、出身階層を示すことを積極的にしたかったのか、それほど僕はブルデューには詳しくないから分からないが、研究者が社会階層を強く意識している点で印象に残っていた。自分の研究テーマやその方向性に自らの出身社会階層が影響すると言い出したのはイギリスのポストプロセス学派の考古学者たちだった。イギリスという国、社会の故と当時は考えていた。日本ではどうなのだろうか?実際に分析した例は知らない。考古学的な解釈に出身階層や世代的な相違があるのだろうか?
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by north-archaeo | 2005-10-25 12:50 | 考古学