炭素年代

最近よく議論されることだが炭素年代値が質量加速器で計測され精緻化されてきているため、それに伴ってある問題が出てきている。海洋リザーバー効果である。計測する炭素の由来が問題で、海洋由来の炭素であると年代が古くでてしまうという。海洋深層海流の影響などで古い炭素が海洋循環しそれを摂取する食物連鎖にのった生物の炭素年代は、どうしても古くなってしまうという。したがって木材などの炭であれば比較的正確であるが、貝や魚、もしくはそれを煮たコゲを測定すると年代が古くなってしまうのである。場所によっても海洋リザーバー効果の影響は異なるし、問題は色々出てくるだろう。
以前は炭素年代測定法自体の誤差の方が問題であったが、AMS法の普及で年代が精緻化されると暦年代較正や海洋リザーバー効果などが新たな課題となっているわけだ。
[PR]
by north-archaeo | 2005-05-30 11:49 | 旧石器