おそるべしブロンボス洞穴

4月9日、一日だけ上野科学博物館で展示されていた南アフリカ、ブロンボス洞穴の出土遺物、観てきた。7万5千年前という年代は、ヨーロッパだったらまだネアンデルタール人だ。しかし南アフリカでは既に新人が登場している。1センチに満たない小さな巻貝の開口部に穴をあけ、ビーズにしている(下写真左)。40点あまり出土しているようだ。また骨製の針かヤスのような製品、赤色顔料(オーカー)には格子状の刻みが多数つけられていた(下写真右)。そして石器!両面加工の尖頭器。それもすごく薄い。長さ5~7センチで厚さは1センチ以下。調整剥離も押圧剥離と思われる、器体中央まで達するような剥離。日本なら旧石器時代終末期から縄文時代草創期にあるような尖頭器でした。

我々新人という種の持つ知能の高さと可能性、7万5千年という年代の持つ意味。新人がかなり完成された石器技術を持って、アフリカを出て行ったことが推測された。

アジアの後期旧石器時代初頭の石器群をどう捉えたらよいのだろうか?疑問は増えるばかり。
【下の2枚の写真は国立科学博物館HPより】
c0065797_10304073.jpgc0065797_103174.jpg
[PR]
by north-archaeo | 2005-04-11 14:17 | 旧石器