資格取得

 ボクの所属する大学でも取得できるように、調査士2級の資格を科目審査を申請した。考古学・博物館のコースの2~4年生に、この資格について口頭で説明を行ったあとで、アンケートを取った。大学でこの資格を取れるようにして欲しいか、自分は取得するか、資格取得料がいくらまでなら支払って資格を取りたいか、などの項目で50名に対してアンケートを実施した。



 うちの大学で取れるようにして欲しいは48名と圧倒的であったが、自分が取るかどうかは保留する学生も多かった。資格取得料が1万円以下なら48名が取りたいというが、2万円以上では2名だった。
 こうしたアンケート結果を元に学科での議論もして、うちの大学は資格のための科目審査を申請することになった。もともと全国大学実務教育協会の多くの資格(秘書士とか園芸療法士、情報処理士、カウンセリング実務士、プレゼンテーション実務士など)が取れる大学なので、学生の中に資格への潜在的ニーズは多い。
 本学では、資格は「一定のカリキュラムを修得したことを示す証し」というように考えている。この資格を取ったから何々ができる、ことを証明するという資格とはちょっと異なっている。カリキュラムの多様化、科目選択の自由化が進められた結果、大学で何を学んだのか分かり難くなってしまった。だから一定の科目群を履修することで「資格」を取れるようにし、学習の目的を明確化し、履修科目に一定の方向性を持たせている。
 国の資格である学芸員であっても、一定の科目群を修得したことを証明するものであって、学芸員として働ける十分な技能・知識を持つことを証明する資格ではない。
 日本考古学協会での議論を聞いていて、「資格」という語について各人があまりに異なる意味合いを持たせているように思えた。大学教育がユニバーサル段階を迎え(高等教育の進学率が50%以上になること)、「資格」の意味は以前とは変わってきたのではないかと思う。
[PR]
by north-archaeo | 2009-06-24 17:15 | 考古学